浄水とは?
浄水とはその名の通り、清浄な水のことです。
特に、適切な処理が行われ飲用に適した状態の水のことを言います。
※工業分野では用途に適した水質化する事を指して浄水と呼び、必ずしも飲用可能な水質であるとは限らない。
精製水と呼ぶこともあります。
元々は安心して飲むことができる清浄な水、神社の清め水などを「浄水」と言っていたようなのですが、最近では「原水」の対比として、処理を施したものを「浄水」と呼ぶことが多いようです。
山間を流れる清流は美しく清らかですが、必ずしもそのまま飲むことができるわけではありません。
このような水はあまり「浄水」とは呼ばれません。
浄水とは、何らかの処理が加えられ、清浄性が確保された水を差すことが多いようです。
浄水器の場合、消毒された水道水をフィルターやろ過材で塩素やカビ臭などの臭気成分や汚れなどを除去し、精製した水の事を指します。
浄水しても水そのものは水質的には変化しません。
水道水の浄水処理
普段使っている水道水は、ダム湖や河川の水などの原水に、適切な浄水処理が行われたものです。
処理工程としては、沈殿やろ過などによって不純物を取り除き、塩素を注入して殺菌消毒を行うというのが一般的です。
反対に、良質な地下水などが得られる地域であれば、簡単な塩素消毒と水質硬度の調整のみを行うだけで浄水と呼ばれる水質基準の水を供給できるそうです。
都市部では、60%のご家庭で浄水器・製水機合・宅配水が使われるようになったと言われています。
また近年では高度浄水処理を行うところも増えてきました。
オゾン処理、粒状活性炭処理、生物処理などを行うことによって、従来の浄水処理の問題点をカバーし、より清浄でおいしい水道水を生成することができるとされています。
浄水と認められる水質基準は水道法によって定められていて、浄水となるまでの消毒過程においてどれだけの処理が必要なのかは、得られる原水の水質によって変わる。
そうした各種処理を行う場所が、浄水場です。
浄水とミネラルウォーター
浄水器で浄化した水は、水道水の塩素やトリハロメタン、農薬、かび臭などを取り除いた安全なお水になります。
浄水器の水は、水道水に含まれるミネラル分をそのまま残すものが多いので、 日本の水道水の軟水で甘みがあるという長所を残して美味しいお水をつくることができます。
浄水器で作ったお水は、ミネラルウォーターの分類でいっても、ボトルドウォーターというミネラルウォーターなのです。
ウォーターサーバー(宅配水)
ウォーターサーバーは、ミネラルウォーター等のボトルをサーバーにセットして使う給水器として広く知られています。
天然水やRO水などをはじめ、飲料用に厳選された水を冷水・温水で飲めます。
ミネラルウォーターは地下水などをくみ上げてろ過・沈殿・加熱などの処理を行った水のこと。
ひと言でミネラルウォーターと言っても、原水や処理方法によって様々な違いがあるので、水にこだわりのある人は事前に詳細を確認しておくとよいでしょう。
RO水は水道水や地下水を原水とし、RO膜を使って水分子以外のほぼすべての不純物を除去した水です。
清浄性が高いことから、赤ちゃんのいる家庭などで多く利用されています。
安全でおいしい水が飲めることは同じでも、浄水器とウォーターサーバーはまったくの別物。
浄水器は導入時に費用がかかり、ウォーターサーバーは導入後のランニングコストが多くなる傾向があります。
しかし、飲めば飲むほどボトル代がかかる為、コスト面での心配はデメリットと言えるでしょう。
長く使うものですから、あらかじめどのくらいのコストがかかるのか、初期費用だけではなくランニングコストも調べておくとよいでしょう。
ウォーターサーバーは、初期費用としてサーバー本体のレンタル料や設置料がかかります。
しかし、近年は無料というケースも増えているようです。
仮に導入費用は無料でも定期的に宅配される水は有料なので、ランニングコストとして水の購入費用がかかります。
契約する会社にもよりますが、水の費用は12L入りのボトルで1,200〜1,800円程度の場合が多いです。
また、水の使用量によって月々かかる費用も変動します。
そのほかの費用としては、サーバーの電気代が1か月に1,000円前後かかります。
ウォーターサーバーは、設置スペースを事前に確保する必要があります。また、サーバーの設置を業者にお願いできない場合は、時間と人手が必要になることもあります。
加えて、導入後はボトルの交換が必要です。ボトルは12L入りなど大きめのものが多いので、人によっては交換作業が大変かもしれません。
メンテナンスに関しては、業者による定期メンテナンスやサーバーの自動メンテナンス機能があったりと製品によって様々です。
ウォーターサーバーがおすすめの人
- 水の味や種類にこだわりたい
- 利便性も求めている
ウォーターサーバーには「水の種類が選べる」、「冷水・温水が使える」といったメリットがあります。
高度浄水処理について
高度浄水とは通常の浄水処理に加え、オゾンの強力な酸化力と生物活性炭による吸着機能を活用した浄水処理です。
通常の浄水処理よりも高度な浄水処理方式にばります!
これまでどうしても取り除けなかった水の中に残るごく微量のトリハロメタンやイヤなニオイや有機物をほぼ除去することができるため、より安全でおいしい水をお届けできるようになったのです。
これにより、かび臭などの異臭味は完全になくなり、トリハロメタンも大幅に減少させることができるほか、クリプトスポリジウム等の病原性微生物に対する安全性の向上が期待できるなど、総合的な水道水質の改善を図ることができます。
- トリハロメタンやかび臭を低減することができます。
- 化学物質の流入などの水質異常発生時の対応能力が強化されます。
- カルキ臭を抑えることができます。