水道管の種類
水道管には、その働きで分けると4つの種類(呼び名)があります。
配水管 | 配水池からお客さまの近くへ水を送る水道管 |
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導水管 | 井戸から水をくみ上げ水源地の浄水場に水を送る水道管 |
送水管 | 水源地から高台等にある配水池へ水を送る水道管 |
給水管 | 配水管から分岐してお客さまのお宅へつながっている水道管及び宅内配管 |
導水管、送水管、配水管は、企業団所有の水道管です。
給水管は、お客さま所有の水道管です。
本管(配水管)の分岐部分から宅内の蛇口までの給水管を給水装置といいます。
給水装置(水道メーターを除く。)は、お客さまの財産ですので、維持管理についても、お客さま(使用者及び所有者)にしていただくことになっています。
3階建て以上のビルやマンションなどで、貯水槽水道(受水槽や高置水槽)を設置している場合、維持管理はもちろんのこと受水槽から蛇口までの水質管理についても設置者がすることになっています。
貯水槽水道の管理
マンション、学校、工場など一度にたくさんの水を使用する所は、水道水をいったん受水槽や高置水槽に貯めてから給水します。
このような給水方式の水道を『貯水槽水道』といいます。
いったん水槽に貯めた水の管理は、貯水槽水道の設置者の責任において行わなければなりません。
容量が10m3を超える貯水槽水道については、水道法等の規制によりおおむね良好に管理されているのですが、10m3以下の貯水槽水道は管理がおろそかになりがちですので、設置者は適切な管理を行うように注意してください。
安全な水道水をお届けしても、貯水槽や高置水槽が汚れていると安心して水を飲んでいただくことができません。
管理を怠ると水質汚染が生じるおそれがあるため、いつも清潔にしておく必要があります。
水槽の中に鉄サビや水アカがたまったり、時には雨水やゴミ、鳥のフン、昆虫などが混入するような事例が発生しています。
毎日使う大切な水だからこそ、貯水槽水道の設置者は、適切な管理を行わなければなりません!
- 毎年1回以上定期に、水槽の掃除を行いましょう。
- 毎年1回以上定期に、厚生労働大臣の登録を受けた検査機関による定期検査を受けましょう。
異常があれば、使用者へ周知させてください。