節水しよう

水は無限ではなく、限りある資源です。
地球温暖化防止や自然環境の保全のためにも、限りある資源を大切に使うよう心がけたいものです。
水を守るには水の入り口の森を守るほかに、水を大切に使う「節水」も重要となります。

 

工場では水を循環して、できるだけきれいにして戻すことに取り組んでいます。
私たちの生活の中でも節水のためにできることがたくさんあると思います。
歯をみがくときに水を出しっぱなしにしない、お風呂の残り湯を洗せん濯たくに使う・・・という取り組みもその一つです。

1分間流しっぱなしにした場合の水の使用量は約12リットルになるそうです。
まずは、流しっぱなしにする水を減らすことを考えてはどうでしょうか?

 

そういう小さな積み重ねが、家族や子供たちの未来をつくっていきます。
水は命をつないでくれる大切なものです。
日々の生活の中のちょっとした意識が、節水、そして節電につながります。
今日から、自分にできることをぜひ始めてみてはどうでしょう。

家庭で使われ方・平均使用水量

お風呂と洗濯の水の節水について
シャワーを使うとき

シャワーは、こまめに開け閉めをしましょう!(1分間出しっぱなしにすると約12リットルの水が流れてしまいます。)
最近では、少ない量で調整できるシャワーヘッドもあります。

 

お風呂に入るとき

お湯の沸かしすぎ、ためすぎには注意しましょう!(お湯の温度下げるのに、水を使うので。)
一度お湯が冷めたら、温めなおさなければならないので、2人以上が入浴する場合は、できるだけ続けて入りましょう!
追い炊き機能の活用も有効です。

 

お風呂の残り湯の活用

残り湯は、お風呂場の掃除や、洗濯、洗車、植物への散水に再利用しましょう!

洗濯への再利用は、水道料金の節約にもなりますし、水道水より温度が高いので、洗剤の溶けもよくなるのです。

 

洗濯

洗濯物はある程度ためて、洗濯槽の8割をめやすに、まとめ洗いで!(小物1〜3枚のときは、手洗いしましょう。)
洗剤は適量で!(洗剤が多すぎると、泡だらけになって、すすぎの水がたくさん必要になります。)
できれば、洗濯機の節水機能を使いましょう。

※入浴剤が入った残り湯の再利用は、衣類の色落ちや着色の原因になることもあるので注意してください。

 

トイレの水の節水

大小レバーを使い分けしましょう!(小レバーは大レバーに比べて約2リットルの節水になります。)
できるだけ、2度流しは控えましょう!トイレットペーパーも適量で♪

 

炊事の水の節水について
食器洗い
  • 蛇口はこまめに開け閉めしましょう!(流しっぱなしにすると、1分間で約12リットルの水が出ます。)
  • 洗剤は適量で。
  • 食器の油分などは紙などでふいてから、洗うように。
  • 流し洗いはやめ、ため洗いやつけおき洗いで!(1日約80リットルも節水できます。)

 

食材を洗うとき

食材(野菜など)を洗うときも、流し洗いではなく、ため洗いに。
(1日約44リットル節水できます)
野菜を洗った水やお米のとぎ汁などは、植物への散水などに再利用できます。

 

その他の水の節水について
車を洗うとき

洗車は、バケツで!(ホースでの流し洗いでは約240Lの水を使用しますけど、バケツ5杯分で洗車すれば約50リットルの使用ですみます。1回の洗車で約190Lも節水できます。)

 

歯みがき

歯をみがくときに使う水はコップにくみましょう!(30秒間水を流しっぱなしにすると約6リットルの水を使いますけど、コップに汲んでみがくと、約0.6リットル程度の水ですむので勿体ないです。)

 

植物などへの水やり

植物や庭への散水や洗車のときは、ホースの蛇口をこまめに開け閉めしましょう!
バケツやジョウロを使うと、水の量を少なくすることができます。(お米のとぎ汁なども再利用できます!)

節水すべき理由

「水を無駄使いしてはいけない」という意識は、無意識に誰しもが持っているのではないでしょうか。
自然環境の保全のためにも、水を大切に使うように心がけましょう。そのためには、普段の生活の中でも節水を意識していく必要があります。

 

1人が1日で使用する水は214リットル
家庭で1人が1日あたりに使う水の量は、平均で214リットル(令和元年度)程度と統計がでています。
これは、500ミリリットルのペットボトル約428本分にあたるのですね。
飲用以外に、お風呂やトイレ、歯磨きや手洗いなど・・・、生活のすべてにおいて使用する水とはいえ、大量に使用していることが分かります。
特に水を使用するのは、トイレでしょう。
意外に思うかもしれませんが、1日生活する中で一番水の使用量が多いのは、お風呂ではなくトイレなのです!

一度に使う水の量が少なくても、回数を重ねるとたくさん必要になる・・・というわかりやすい例になります。

 

節水するメリット

節水をすることで節約できるのは、実は水だけではありません
私たちが水を使えるようになるまでには、たくさんのエネルギー(電力)が使われているからです。
川や湖などから自然水を汲み上げ、浄水場へ送り、蛇口をひねって水を出し、使用した水を下水処理場で処理をして綺麗な水に戻し、また川や湖などへ流すといった過程の全てでエネルギーが使われています。
水を使えば使うほど、それに伴ってエネルギーも必要になってくるというわけなんですね。
節水をすることで省エネにもつなげることができるようになります。

 

水道代の節約になる

まず月々の水道代が安く抑えられることがメリットとなるでしょう。
使用する総量が増えるほど、1?あたりの単価も値上がりしています。
下水道の使用料金もやはり、一定数を越えると1?あたりの単価が値上がりしていきます。
住んでいる都道府県や市町村によって細かい数字は違いますけど、計算方法は概ね共通していると考えてよいでしょう。
水の総使用量が下がると、思ったよりも大幅に水道料金の節約になるのです。

 

電気代の節約にもつながる

家庭で水を使用する際のエネルギーは、電気代としてかかってきます。
水道を利用するためには水を組み上げるためのポンプが使われているのですが、ポンプを動かすための動力には電気が使用されています。
特にマンションの高層の部屋に住んでいる場合は、高いところへ水を送るためにより大きなエネルギーが必要になってきますので、それだけ電力の使用が増えるんですね。

水を出しっぱなしにせず、コップに水をためて利用すれば、1ヶ月で約1.3kWhの節電になります。これは、テレビを毎日約1.5時間つけている電力消費量に相当します。

このように、節水をすることで電気代の節約にもつながります。

 

CO2削減にもつながる

節水が節電につながるということは、長い目で見ると、CO2(二酸化炭素)排出量の削減にもなります。
CO2は温室効果があるといわれており、地球温暖化は大きな社会問題となっており、CO2削減をすることで地球温暖化を防ぐことにつながります。
一人ひとりが節水をすることで、単なる家計の節約だけでなく、実は簡単に環境保全にもなることを知っておきましょう。

水道出しっぱなし